2015年12月01日

第8回 「まるごと小豆島 ―島の魅力再発見!― 小豆島の石の歴史ついて」

小豆島観光協会では、小豆島に来ていただいたお客様をおもてなしする宿泊施設や観光施設などのスタッフが、 改めて小豆島について知り、スキルアップにつなげる場をつくろうと、今年度より 「まるごと小豆島―島の魅力再発見!―」と題したセミナーを月に1度、開催しております。 セミナーには当協会会員の宿泊施設や観光施設のほか、交通機関、産業に従事している方や、 セミナーに興味をもってくださった一般の方も参加されています。
先日、11月26日(木)に、第8回では、「小豆島における石の歴史」ついて土庄町文化財小豆支部 支部長 中村利夫様より小豆島の石の歴史について講演をしていただきました。
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 私は、小豆島の石が大阪城再築の為に使われたのは知っていますが、人がどうやってこの巨大な石を山から海岸へ運んだのかは知りませんでした。
先生のお話しの中でチームワーク、労働組織、知恵が印象深かったです。
まずチームワークは、機械がない時代に、大きく削った石を整え、修羅とよばれる木製のそりの上に摩擦をよくするように海藻を使ったそうです。石を引くために、大角石は平均1150人で引き、大阪城の石垣の内側に使う小さめの平石は何十人という人で5センチの厚さのロープで採石場から海岸まで引いたとされています。
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修羅で石を引いた後、次の修羅が来るまで、特定のグループの人がまた土を平坦に戻し、次の修羅の為に道を作る。すべてにおいて、チームワークがないとできません。
掛け声や、それぞれの場所をしっかりやらないとすべてうまくいかなかったでしょう。
自由意思はなかったようで、労働体制は大変なものでした。朝6時から夕方6時まで働き、風呂を作り外出禁止、もちろん他のグループの方との交流も禁止。口論は禁止、噂話をしないこと。そして仮病には厳しい罰則などもあったようです。
ほとんどの私達は、仕事をし、自由時間も好きなように設定しようと思えばでき、外出もできます。ありがたい毎日です。

 
 そして最後は、昔の人の知恵です。昔は舟を2,3隻合わせ、その舟の上に板を置いて、轆轤(ろくろ)と呼ばれる木製の機械にロープをつけ、皆がそれを回すと石を動かすことができます。


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今現在では、機械等で石を運ぶのも簡単にはなった時代です。
舟以外にも、海岸から縦に2つ並ぶ石を利用し、干潮時には、その2つの石の上に板を置き、舟に石を送る。そして満潮になると、舟を沖に動かすことができるということも発見しました。

電子部品ができる前の時代を思うと、さぞ大変だっただろうと思います。今では、人が1人で操作をできる機械が多くなり、力を合わせて何かをする、不可能に見えても、話し合いの中で、以外な所からも新たな知恵がでるのではないかを改めて感じました。
そして、昔の人の知恵は今の時代に置いてもどこかで必ず役に立つことでしょう。
みなさんも、もしよければ石の発見、昔の人達の知恵を学びませんか?
小豆島 土庄町小海の道の駅 大坂城 残石記念公園でも学ぶことができます!
http://shodoshima.or.jp/?p=753

 月に1度開催しておりますセミナーでも産業や文化、伝統などさまざまなテーマで
引き続き開催していきます。
次回のセミナーは12月17日(木)小豆島ふるさと村 ふるさと荘 交流センターにて開催いたします。
第9回 まるごと小豆島−島の魅力再発見!−は「小豆島の観光」と題しまして
小豆島観光協会 相談役 片山 鹿之助様に小豆島の観光の歴史をわかりやすくご説明いただきます。
 会場の都合がございますので、参加をご希望の方は下記までご連絡をお願いいたします。
一般社団法人 小豆島観光協会 TEL:0879−82−1775(月〜金 8:30〜17:30


小豆島観光協会
   島本
 
posted by 小豆島観光協会 at 15:14| 香川 ☀| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月12日

瀬戸内海・小豆島 石のシンポジウム2015

小豆島は、大坂城再築の際の石垣づくりのために石を切り出した丁場がたくさんありました。
元大阪城天守閣館長の中村博司さんをはじめとする研究者の方々が、これらの丁場の歴史的価値は世界遺産に匹敵するとお考えくださり、丁場を中心とした東瀬戸内地域の「石の文化」について、毎年シンポジウムが行われています。
小豆島での「石のシンポジウム」は5回目で、これまで大坂城における丁場についての様々な研究・発表がされてきましたが、今回は、大坂城に匹敵するような城郭である江戸城、金沢城との比較から、さらに大坂城石垣の歴史的価値を見出そうというテーマで開催されました。

1日目は、石の文化クルージングで、丸亀市の本島を訪れました。
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本島は塩飽島と呼ばれ、信長、秀吉、家康の時代、塩飽水軍の船を操る技術が認められ、650人の船方衆に1250石の自治が許されていたという他に例のない“島民による自治”が行われていた島だそうです。
島民の代表「年寄」が政治を行った役所である塩飽勤番所や、「年寄」たちの権力の大きさを物語る立派なお墓を見学しました。
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本島にも丁場があり、丸亀市の歴史研究家の皆さまによる熱心な研究が進んでいます。

往復4時間の船内では、研究者の方々から石の文化についての研究報告や解説が続く贅沢な時間でした。
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2日目は午前中、小豆島の福田地区に残る福田丁場を訪れた後、現役の石工による石割実演が行われました。
機械を使わず、当時と同じ手法で矢穴を掘り、見事に石割に成功しました。
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そして午後は、4名の研究者の方々の基調講演をお聞きしたので少しご紹介します。
最初の北野博司様(東北芸術工科大学歴史遺産学科教授)の講演は、大坂城のような巨大な石垣が、なぜこれほど短い期間で作れたかという問いかけからはじまり、徳川時代の大坂城の石垣づくりは、「天下(公儀)普請」として、いかに史上類を見ない巨大公共プロジェクトであったかをお話しいただきました。
工事の間、多くの藩に競わせながら技術のレベルをあげていった様子、また、工事によって幕府への忠誠が強まり、主従関係や権力が強く固まって様子がよくわかりました。

続く岸本直文様(大阪市立大学文学研究科准教授)の講演では、大坂城の石垣が世界遺産の価値があることが熱く語られました。
しかし、それらの研究が他よりずっと遅れていることも指摘されました。
最先端の技術を駆使した今後の研究がすすめられることが望まれますが、そのためには行政や市民の意識をあげていかなくてはならないとおっしゃったのがとても心に響きました。

次は、三瓶祐司様(かながわ考古学財団調査研究部主査)より、江戸城の石切丁場の調査研究についてお話しを伺いました。
江戸城石垣の石は、伊豆半島を中心とした丁場から運ばれました。これまでの調査研究について詳細に説明されました。丁場から石を運んだ石曳道なども発見されていて、小豆島と同じく、切り出した石をどのようにして運んだのかが今後も研究され解明されていくことが楽しみになりました。

最後の富田和気夫様(石川県金沢城調査研究所担当課長)からは、金沢城の石垣や丁場の調査報告がありました。金沢城は、築城からずっと城主が前田家であり、穴太家や後藤家といった石工集団をかかえ、構築や修復を行っていた組織力に驚かされました。

その後もフリーディスカッションで、小豆島を中心とした「石の文化」の未来について語られました。
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小豆島町では「石の文化」の世界遺産化が構想されていますが、今回のシンポジウムのように、他の地域の「石の文化」研究との連携や比較などが今後も必要だと感じました。
そして、岸本先生がおっしゃったように、研究者の方だけでなく、私たちがもっと「石の文化」に関心をもち、その文化を築いてきた人々に誇りをもって、その価値を再認識していく必要があると感じました。

小豆島観光協会では、月に一度小豆島の魅力を再発見していただけるよう主催セミナー「まるごと小豆島」を開催しております。下記の日程で、小豆島の石の歴史についてのご講演いただきますので、ぜひご参加ください。

〇第8回セミナー
「小豆島における石の歴史」
講師: 中村 利夫 様 (香川県文化財保護協会 小豆支部 支部長)
小豆島の地質的条件や徳川大坂城の再築と小豆島の石丁場、江戸末期以降の小豆島の石材など近世における小豆島の採石発展の歴史をお話いただきます。
 
 日時:2015年11月26日(木)14:00〜16:00
 会場:小豆島ふるさと村 ワインハウス(プール横)
※会場の都合がございますので、参加をご希望の際は下記宛にご連絡ください。
 一般社団法人 小豆島観光協会 TEL:0879-82-1775(月〜金 8:30〜17:30)

小豆島観光協会 岸本
posted by 小豆島観光協会 at 16:50| 香川 ☁| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月06日

道の駅・海の駅 大坂城残石記念公園 通信

小豆島には、道の駅が3箇所あります。
小豆島オリーブ公園、小豆島ふるさと村、そして大坂城残石記念公園です。

小豆島オリーブ公園と小豆島ふるさと村は、島の南側にありますが、大坂城残石記念公園は小豆島の北側に位置しています。
大部港から約4.6km、車で約10分、土庄港からは約11km、車で約20分の場所です。

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公園の入り口には『石の絵手紙』があり来訪者を迎えています


小豆島は良質な花崗岩の産地で、小豆島にはいくつも採石丁場がありますが、大坂城残石記念公園のある小海(おみ)地区もその1つです。

約400年前に徳川家康が大坂城の修築のために、西国の大名に命じて小豆島をはじめとする瀬戸内の島々などの採石丁場から石垣の石を切り出して運ばせました。

しかし、せっかく丁場から切り出されたものの、大坂城へ運ばれることなく残ってしまった石が『残念石』とか『残石(ざんせき)』と呼ばれています。


道の駅・大坂城残石記念公園には40個の残石群や、当時の採石道具などを展示した石の資料館、売店、喫茶コーナーなどがあり、小豆島の石の歴史や文化を知ることができます。

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資料館の入り口


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昔の採石道具や運搬道具などが展示されています



売店では地元で採れた野菜や地元の人がつくった梅干しやらっきょうなどのお漬物が並ぶほか、小豆島の特産品や石職人がつくった石製品などが並んでいます。

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地元で採れた野菜や果物、手作りのお漬物などがあります

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石職人さんがつくった工芸品の数々


中にはマムシ酒も!!

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瓶の中には立派なマムシが1匹入っていました


またここは『土庄町フリーWi-Fiスポット』の1つにもなっていますので、無料でWi-Fiを利用することもできます。
パンフレット参照チラシ〈1409〜〉 (Fix).pdf


小さな道の駅ですが、ツーリングやドライブの途中にほっと一息つけるのんびりした場所です。
ぜひ立ち寄って石の歴史や伝統文化に触れてみてくださいね。

道の駅・海の駅大坂城残石記念公園 パンフレット大坂城残石記念公園.pdf



[ここに地図が表示されます]



小豆島とのしょう観光協会 川下
posted by 小豆島観光協会 at 17:09| 香川 ☔| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする