2016年11月03日

「さぬき歌舞伎まつり」

10月29日・30日に琴平町にある「旧金毘羅大芝居」において「さぬき歌舞伎まつり」が開催され、
香川県内外の9団体が参加、歴史ある舞台で、それぞれの地域に伝わる農村歌舞伎を披露しました。

IMG_9359.JPG

小豆島からは、中山農村歌舞伎保存会と肥土山農村歌舞伎保存会が参加しました。

thumb_IMG_4021_1024.jpg

私は、中山農村歌舞伎保存会に同行をさせていただいたので、その様子を。

中山農村歌舞伎保存会は、29日(土)の14時から「恋女房染分手綱 重の井子別れの段」を上演しました。

この演目は、10月9日の中山春日神社奉納歌舞伎でも上演されたもので、
親子の別れを描いた切ない物語ですが、ところどころコミカルで、まさに笑いあり、涙ありです。
歌舞伎を初めて見る人でもじゅうぶんに楽しむことができます。

また、ストーリーの重要な役目を担う4人を、中山に住む実際の親子三世代4名が演じるという見どころつきで、
奉納歌舞伎で上演した時には、舞台で演じる役者も、そして桟敷で見ている観客も、ともに真剣で、
会場が凛とした空気感に包まれていたのが、印象的でした。

中でも、三吉という馬子を演じる子役、さくらちゃんのかわいらしく、でもしっかりと母を慕う気持ちを表す演技に、毎回圧倒されてしまいます。

さて、金毘羅さんに到着した皆さんは、
お化粧にとりかかり、衣裳さんに着付けをしてもらいます。


thumb_IMG_3821_1024.jpg


IMG_9374.JPG


余裕を持って準備を始めたはずなのに、だんだんと時間に追われ、なぜか最後にカツラがあわなかったり・・
ドタバタと準備が整ったのが、開演10分ほど前でした。

thumb_IMG_3827_1024.jpg



そして、開演・・!

thumb_IMG_3832_1024.jpg

この「旧金毘羅大芝居」は国内で現存している最古の芝居小屋で、国の重要文化財に指定されている重要な文化遺産。
いうまでもなく、とても重厚な雰囲気のある建物です。
毎年春には、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開かれることでも知られていますよね。

IMG_9385.JPG
「回り舞台の回転ごま(舞台下)」

この会場に2日間で1700名の観客が入られたそうで、まさに満員のお客様の中での上演となりました。

thumb_IMG_3839_1024.jpg
いよいよ開演です」



thumb_IMG_3853_1024.jpg
「親の決めた東国での縁談を嫌がり、東下りを頑なに拒む調姫。乳母の重の井が諭すが、「いやじゃ。いやじゃ。」と首を横に振るばかり」



thumb_IMG_3879_1024.jpg
「偶然遊んでいた馬子の三吉が、道中双六という遊びを披露し、姫のご機嫌が直り、東下りをすることに」


thumb_IMG_3914_1024.jpg


thumb_IMG_3946_1024.jpg
「その後、三吉が、幼い頃に別れた重の井の実の子だということがわかります」




thumb_IMG_3967_1024.jpg
「しかし、姫と三吉が乳兄弟と知られては、姫の縁談にも関わります」



thumb_IMG_4007_1024.jpg
「姫の東下りの時が来て、断腸の思いで、二人は別れるのでした」



堂々と、演じきることができました。

舞台師、衣裳方、化粧師・・皆で一つになり、作り上げた舞台でした。



終わった後は、大勢のお客様と記念撮影。
とても嬉しいものです。

thumb_IMG_4039_1024.jpg


thumb_IMG_4070_1024.jpg
「親子三世代共演。おつかれさまでした!」


それぞれの地域に伝わってきた歴史ある農村歌舞伎。
多くの人の力により、受け継がれていることを肌で感じました。
また、他団体にも頑張る子どもたちの姿が多く見受けられ、まだまだこの伝統の未来は続いていくという明るい希望がありました。
本当に、中山地区も肥土山地区も、地域の人たちだけで、伝統文化をつなげ伝える前向きな思いに、自分たちの地域をとても大切にしていることを感じます。

thumb_IMG_3919_1024.jpg


さて、例年ならば、「中山春日神社奉納歌舞伎」と「さぬき歌舞伎まつり」でその年の歌舞伎公演は終わる中山農村歌舞伎保存会のみなさんですが、今年は、この後、「海外向けのテレビ番組の撮影」や「小豆島町合併10周年記念式典」への参加など、まだまだ忙しい日々が続きます。

「どやぶつ」と呼ばれるおつかれさま会ができるのは、まだ少し先になりそうです。

その日を楽しみにもう少し頑張ってくださいね!

thumb_IMG_4026_1024.jpg

小豆島町企画財政課 広報担当 中川
posted by 小豆島観光協会 at 21:56| 香川 ☀| イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする